『ふつうの基準❓』に悩まされたワタシ〜就職への高い壁〜

「ワタシにとって『ふつう』は今でも理解しづらい基準です」

数年前、事業所見学へお越しくださった方からお聞きした言葉です。

大学4回生になって就活を始めた頃に、発達障がいの診断を受けたAさん。

周囲との違いに悩み、他人とのコミュニケーションには全神経を注いでいた、と話してくださいました。

中でもAさんが困ったことに…

「ふつうは〇〇だよね」と…

自分のふつう(当たり前)と他人のふつうとの違いが理解できず、対処法も見つからなかったと悩みを打ち明けてくださいました。

それでも頑張りすぎる真面目なAさんは「合わせよう、『ふつうの基準』に近づけよう」てと過度な努力をするあまり、ついにココロが壊れしまいました。

その後は他者との接触を避けて、自宅で引きこもり状態になりました。

レコルトへの事業所見学は自宅へ引きこもってから5年が経過したころ… 主治医から勧められて決めました。

「無理しないで、いつでも辞めていいから… 見学するだけしてみたら❓」

とアドバイスを受けたそうです。

Aさんは事業所見学・体験をチャレンジされてから、レコルトの利用を決断されました。

それから…

1年半で内定を獲得して、いまもお仕事を継続されています。

Aさんへ最近になって事業所見学で話されたことを、お聞きしたことがあります。

「『ふつうの基準』は今も悩みですか❓」

するとAさんからは

「いまも『ふつうの基準』はわかりません。でも、他の人も分からないかもしれないことに気づくことができました」

「いえ… 前から分かっていたかもしれないのですが、気になる量が減ったかもしれません

こんなふうに教えてくださいました。

そしてこの『答えを導き出せた理由』をお聞きすると

「たくさんの方と話す機会が増えて、今は自分なりの答え合わせできていることでしょうか…」

「でも、まだまだ正解は分かりません…」

と笑って教えてくださいました。

Aさんの正解を、わたしたち支援者が指し示すことはとても出来ませんが…

その深い悩みを『一緒に考えて、となりで伴走したい』とあらためて考えさせられました。

これからも、Aさんにとってよりよい人生が送れるようにお祈りしています。

頑張り屋のAさんが、無理なく自分のペースで過ごせるといいですね。

Aさん

この経験談きっと、苦しまれている方々の励みになると思います。

今回は、お話しくださってありがとうございます。

そして、これからもよろしくお願いします。

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