職業準備性ピラミッドってなあに?

こんにちはラ・レコルト枚方の櫻井です。

就労を考えるとき、必ず聞く言葉があります。
それが「職業準備性」です。

これは体調管理や生活習慣、作業遂行能力や対人スキルなど、
はたらくうえで求められる基礎的な資質や能力のことを言います。

働き続けるためには「健康管理」「日常生活管理」「対人技能」
「基本的労働習慣」「職業適性」の5つ資質が必要をされています。
これらを階層別に整理したものが「職業準備性ピラミッド」です。

ピラミッドは下から順に備わっていないと働き続けるのが難しいと
されています。

職業準備性ピラミッド

健康管理

規則正しい生活や体調の変化を意識して、仕事を休まないことは
社会人として最低限の責務です。健康管理が不十分だと二次障害を発症し
入院や休職、さらには復職できなくなり、結果退職してしまうことなりかねません。
健康管理は元気に働き続けるために必要な資質なのでピラミッドのベースとして
位置付けられます。

健康管理で大切なのは、自分自身の障害特性を正しく理解することです。
障害や必要な配慮について、同僚や上司に説明できるようになれば症状悪化の予防に
つながることはもちろん、安定就労に向けて必要な「合理的配慮」を得やすくなります。

日常生活管理

雇用する企業側が求めるのは、なるべく休まず安定して勤務できる人材です。
障害のある方の中には、朝が苦手な方、満員電車に揺られて出社するだけでも
体力を削られてしまう方が多くいらっしゃいます。
まずは規則正しい生活リズムを整えることから始め、社会生活を送るための習慣を
つくることが、長期就労に向けた第一歩となります。

日常生活を管理するには、日々のルーティンをつくることが大事です。
同じ時間に就寝・起床し、身支度をし、出社し、退社するといったように
日常生活のルーティンの延長線上に仕事のルーティンをつくることを最終目標とします。

対人技能

他者とのコミュニケーションにおいて大切なのは、人それぞれ受け取り方の
違いがあることを理解するということです

対人技能は、空気を読んだり気持ちを察したりするスキルだと思われがちですが、
実はルールやテクニックによって円滑にできる部分がたくさんあります。
聞いた話をきちんとメモする、感謝やお詫びの言葉を素直に発するといった習慣を
つけることで、円滑なコミュニケーションが取れるようになります。

基本的労働習慣

基本労働習慣とは、これまで説明してきた3つのよりもさらに「働く」に
特化したスキルのことです。就労経験のあまりない方の場合、報連相
会社規則の厳守など、基礎的なルール、ビジネスマナーを守ることから
身につけることから始めます。

就労経験のある方の場合でも、一般の労働環境と障害者雇用の労働環境とは
異なる点も多々あるため、同僚の障害を理解するためのやり取りの仕方などを
習得する必要があります。

職業適性

この段階の方は、これまでの「健康管理」「日常生活管理」
「対人技能」「基本労働習慣」を十分に身につけ、自己理解が進んでいる
状態にあります。自分自身の障害特性を理解した上で、どういった環境があってるか
どのようなキャリアを積んでいきたいのか・そのためにはどういった能力が
必要なのか、具体的にイメージしながら就職活動を進めていきます。

就職活動では、通勤距離や給与額などに目が行きがちですが、
好条件の求人は求められる能力も高くなります。
ご自身の希望と各条件面を比べ、現実とのギャップを埋めながら、
一つずつステップを踏んで目標に向かっていくことが必要です。

職業準備性を高めるには?

「自分自身で何とかしたいが…」そんなお悩みが多く聞かれます。

そこで心強い味方となるのが、就労移行支援事業所です。
厚生労働省によれば、就労移行支援事業所を利用できるのは、
「一般就労等を希望し、知識・能力の向上、実習、職場探し等を通じ、
適性に合った職場への就労等が見込まれる者」と定義づけられています。
原則は通所によるサービスですが、職場訪問によるサービスを組み合わせた
サポートを受けられる場合もあります。就職に向けて就労移行支援事業所で
受けられるサポートは以下のようなものです。

  • 就職に役立つ知識や必要なスキルを学ぶ
  • 就労支援員に就職や体調に関する相談をする
  • 履歴書の書き方・面接などのアドバイスや練習をする
  • 就職してから、定着のための支援を受ける

職業準備性を高めるためのプログラムやトレーニングを受け、必要な力を
バランスよく身につけていくことができるのです。

就労定着するには職業準備性が重要

安定して働き続けるためには、職業準備性を身につけることが重要です。
そのためには、職業準備性ピラミッドを参考に
色んなことに取り組むことが必要です

  • 現状身についている力とこれから身につけるべき力を棚卸しする(自己分析)
  • 段階ごとに、ひとつひとつ身につけていく

苦手な部分に関しては

  • 他の人に頼る
  • 服薬や診察など、医療の助けを借りる
  • 苦手であることを伝え、合理的配慮を求める

いろいろな方法を取ることで無理なく就労していくことができます。
周囲のサポートも受けながら、職業準備性を高めていくことが大切です。

ラ・レコルト枚方ではお一人おひとりと話しながらプログラムを決めていきますので、
お一人おひとりのペースに合わせて就職に向かって進んでいくことができます。
実際に講座の様子を見学・体験していただくことも可能です。
また、講座の他にもPC関係の訓練や手作業訓練など
様々なトレーニングもご用意しています。

是非一度見学・体験にいらしてみませんか?
ご興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。

〒573-0027
大阪府枚方市大垣内町 2丁目8-22 シンエービル2F
電話:072-861-5101
メール:hirakata@larecolte.co.jp


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