就労移行支援事業所 ラ・レコルト茨木で行っている精神疾患や発達障害、知的障害の方へのサポート 指示通りに作業する訓練 『あと押しとサポート力』で、復職を決めました~Aさまの復職事例〜
最初に
レコルトでは、うつ病などによって休職した方が復職に向けて取り組める「リワークサポート(復職支援)」を他機関と連携して行っています。
☆リワークサポート(復職支援)は障害者職業センターや精神科病院、メンタルクリニックなどの医療機関などでも受けることが出来ます。
レコルトの復職支援とは?
・サポートを受けるためには
主にうつ病や適応障害と診断を受け、休職している方が利用できます。
他にも行政機関の判断が必要です。
・サポート内容
休職している方が対象のため、プログラム内容も生活リズムや体調を整える基本的なプログラムを最初に希望される方が多いようです。
他にはSST(ソーシャルスキルトレーニング)、カウンセリング、グループワーク、就労スキルの維持や向上を目指す方まで、希望や状況によってまちまちです。
レコルトのプログラムは個別に希望や必要度に合わせてプランやスケジュールを一緒に検討しています。
復職支援の目的?
復職支援は復職だけを目指すものではありません。
- 仕事のできる心身状態へ整える
- メンタル不調に陥らないスキルの理解
- 安定した就労の継続
このような就労定着が目的のため、復職後に就労定着サポートを利用する方も多いようです。

今回のblog
レコルトで職場復帰を果たされた、Aさまについてご紹介します。
Aさまは就労中にうつ病を発症されて、約1年8ヶ月働けない状態でした。そして治療を行いながら復帰したい思いを持ち続けていました。焦りや不安から症状がすすんだこともあったようです。
そんな時に主治医の先生から就労移行サービスをすすめられたそうです。
『無理をしないで、まずは見学に行ってみたら』
そんなふうに、助言を受けられてレコルトへお越しくださいました。

見学の時に現状をお聞きすると…
- 朝方に寝て、昼以降に起きています
- 外出は受診と買い物くらいで週に1・2度です
- 症状は安定していますが、前の生活になると辛くならないか心配です
ご本人の思いは
- 生活リズムを改善したい
- コミュニケーションスキルを前のように戻したい
- 就労スキルを取り戻したい
- 職場復帰の時には立ち会ってほしい
そして 利用を決められた
『A様のチャレンジ』は始まりました。
生活リズムの改善
当初は『週3日・午後』から利用を開始して最終的には『週5日・終日(10:00〜15:00)』の利用まで延ばされました。
以前の習慣を取り戻すために
・週間スケジュールの作成
・体調チェックシートの作成
に取り組み、目標を達成を目指されました。
真面目なAさまはいつも全力投球でした。疲労感が表情に現れた時には支援員が声かけをして、セーブしながら訓練されていました。
利用前は元の生活スタイルに戻るのか、大きな不安を抱えていました。それでも約2ヶ月後(体験を入れると3ヶ月)には安定して通所できるようになりました。
コミュニケーションスキルを前のように戻したい
『もともと社交的な方ではない…』
と話されていたAさま。
レコルトでコミュニケーション系のプログラムへ参加される際には、他者への気遣いや、やさしい態度で接しておられました。そんなAさまをみていると、ご自身の気疲れが心配になるほどでした。
プログラムを数回重ねてきた頃に…
『休んでもいいですか…』
と相談がありました。
面談でお話をお聞きすると
『このままだと会社と同じことになる…』
と他者との関係について悩みを打ち明けられました。
そして…
『トラブルを避けるために、他人に対して必要以上の気遣いをしてしまう』
と涙ながらに告白してくださいました。
私たちはその配慮深いAさまのこれまでにしてこられた気遣いをねぎらい…
お話を聞き続けました。
そんな時に定期開催していた…
『自己肯定感を高める訓練』~他人もOK! 自分もOK!~へ参加を決められて…
『他人を配慮するばかりに自分の事をないがしろにしてきた』とご自身を振り返られました。
そして…『自分を大切にすることの重要性を講座を通じて意識できた』と教えてくださいました。
そのことは『職場定着に繋がり・結果的に職場に貢献する事が出来る・他者への貢献になる』
とご自身で答えを導き出されました。
今でも優しいAさまなので…
『ついつい人を、気にし過ぎしてしまいます…』
と話されますが、以前と比較すると…
『他人と同じくらい自分を大切にしようと意識できるようになりました』
と話してくださいました。
就労スキルを取り戻したい
一般事務職で働かれていたAさまは2年近くほとんどパソコンに触れていませんでした。
そのためタイピングやオフィスなどを積極的にトレーニングしたいと希望されていました。
そのうち…
『パソコン検定やMOS等の試験にもせっかくだからチャレンジしたい』
と資格を取得されました。
職場復帰の時には立ち会ってほしい
Aさまは職場の上司や人事関係者、産業医の先生などの面談では『よいしょっ❗️』と気合を入れないと来社できないと話されていました。
このような状況と本人の希望により、復帰前後の面談は同席をさせていただくことになりました。
復帰先の優しい配慮を一緒に話を聞いたことで、会社との相互理解はより深まりました。
これまでは不安と拒否感の割合が高くストレスに感じられていましたが、少しずつ気持ちが柔らかく打ち解けられるようになったようにみえました。
そのように復職への壁が低くなったところでAさまは復帰を決められました。

就労定着2年を経て、今では少しずつ我々の支援を減らし、ご自身で解決できる環境を整える事が出来ましたので、自己解決出来る場面が増えてきたように思います。
Aさまの就労はこれからも継続します。
ご本人もそれを望み、企業側も同じように感じています。
私たちもこのような事例をつくれたことは大変喜ばしいことです。
つまづいても・ミスをしても…
リカバリーを繰り返して、人生の充実度を塗り重ねていく。
それがみなさんの…
そして私たちにとっての目標と考えています。
これからも復職サポートを望まれる方に寄り添って、希望の復職・就労定着を目指せる環境つくりを整えたいと考えています。
リワークのご案内ページは下の画像をクリックしてください。


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