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発達障害を受け入れられなかったわたしの就職〜支援者を通した自己理解⁉️〜

2024/01/14
ラ・レコルト茨木
イベント

今回のブログでは、利用されて就職を達成されたAさまのこれまでの生い立ちと就職を実現するまでに必要だったと教えてくださった『ある理解』についてご報告したいと思います。

利用されるまで

Aさまは注意欠陥多動性障害(ADHD)の診断を学生の頃に受けられました。

診断前は他人と違うと感じてしまう自分や、考え方などに辛くなって学校へ行けなくなったこともあったそうです。

それでも真面目に物事へ取り組まれるAさまは、努力で乗り切って大学を卒業されました。

その後は事務職として働き、継続することを目標にされていました。

でも… 少しずつ他人との関係性の違和感が大きくなってしまい、最後にはうつ病の診断を受けて退職することになってしまいました。

退職の原因に挙げられたのは

人間関係

『人との距離間や表情から気持ちを推察することができずに相手を不快にさせてしまう…』

と他者ではなく自分を責めてしまうAさま

辛かったこれまでの生い立ちを話してくださった時には、目から大粒の涙が止まりませんでした。

レコルトの利用が始まると

自分の課題は『コミュニケーション』と話されて、さまざまなプログラムへ参加されました。

SSTでは

『忙しい時に上司から頼まれごとをした場合の断り方』

『挨拶したのに返してくれなかった時の対処』

『忙しそうな場面での質問の方法』

など

⇒　実際に経験してきた、わからない時の対処や、してきた事例・上手くいったこと・できなかったことを話してくださったこともありました。

グループワークでは

『自己紹介と他己紹介』

『好きなものをプレゼンする』

『模擬会議で企画を通そう』

など

⇒　グループワークでは率先して皆さんへ話しかけられて、第三者の支援員へ感想を求められたり、発言内容についての印象を確認してくださいました。

毎日のワークでは

『報連相を行う』

『他者の前で発表する』

『自分の体調を伝える訓練』

など

⇒　人とのコミュニケーションを毎日行い、場数を踏んで『他者から見たAさま』を客観的な目線で支援員からお伝えしました。

最初はAさまが伝えたいことと、支援員の受け取る趣旨が異なりましたが、何度も回数を重ねて訓練を続けていると内容の違いが減少してきました。

Aさまからそのころの思いをお聞きすると…

『伝えたい思い』と『伝わる内容』が異なると、相手がもしかして不快に思われるかもしれないし、気になって頭から離れないのです…。

と教えてくださいました。

それでも少しずつ修正してきた『伝える内容の違い』はその後、大きく気にならなくなり考え込むほどの悩みではなくなっていったそうです。

それは何故でしょうか？…

Aさまからの回答は

『どんなに努力しても伝わらないこともあり、頭から払い除けることができない。そんな時は気にしないようにする』　

シンプルで、とても大切な自己防衛でした。

これまではわかっていても、できなかった『受け流すこと』をレコルトの経験で体得出来たと、お話しくださいました。

Aさまの現在は…

現在一般就労を実現されて、3年の就労継続も実現されています。

最近になって、Aさまからお聞きしました…。

『自分にとってコミュニケーションは今も怖いのです。でも…　伝え方のレパートリーが増えたので少しずつさまざまなパターンを試せるようになりました。これは毎日話すことのできた事業所内でのコミュニケーション経験が活きています。』

それでも『どうしようもないと感じてしまった時には…』

『なるようになる…（受け流す…）どうしようもないこともあるのが人間関係なんだ。』

と思えるようになったことが、今の職場継続に繋がっているとお話しくださいました。

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レジリエンス

就労において、コミュニケーションスキルは重要です。

レコルトでも就労場面で困らないことを目標にさまざまな訓練を行なっています。

そして発達障害の方が就労される割合も約３分の１となりました。

負荷のかかる訓練もありますが、支援員は横でサポートしていますので、相談することが可能です。

レコルトのコミュニケーションワークへ興味を持たれた方は、どうぞ見学や体験へお越しください。

お会いできるのを楽しみにしています。

お問い合わせを、お待ちしています。

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